寄附金の使い道
皆さまよりいただいた寄附金は、
「西粟倉村むらづくり基金」に積み立て、
次の9つの取り組みに活用させていただきます。
1. 百年の森林づくり
西粟倉村では「百年の森林構想」を掲げ、2058年を目標年として持続可能な森林環境の実現を進めています。十分な手入れが行われていなかったスギ・ヒノキの人工林の間伐を行い、間伐材を使った新しい商品の開発・販売をしています。商品にならない材は、村の電熱供給の燃料として使用。今後、百森2.0として人工材だけでなく村全体の森林を起点に田畑・川など多様な自然資本を相互に相関させながら、素材生産だけでなくアグリフォレストやコト消費等新しい山林の価値を生み出していくことに挑戦します。
2. 低炭素な村づくり
「SDGs未来都市」「脱炭素先行地域」として、豊かな森から生まれる水資源を利用した水力発電の拡大、森林バイオマスの活用を通じて再生可能エネルギーによる自給率100%の地域づくりを目指しています。間伐材を地域熱供給システムによる公共施設への熱供給のための木質チップボイラー、木質バイオマス発電用チップ燃料として利用、また日常生活での自家用車依存度が非常に高いので、次世代自動車の普及促進に努めています。
3. 村の農業を支援する取り組み
源流域の恵まれた環境で育てられたお米や野菜は収穫量に限りはありますが、味に定評があり村が誇る食の恵みです。
しかし、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など厳しい状況に直面しており、新規就農の促進、農業法人の設立とともに、ICTを活用した省力化・高品質生産を実現する新たな農業に取り組んでいきます。
4. 子どもたちが自分らしく生きる力を
育むための取り組み<教育>
村には高校がないため、高校進学とともに村を離れる子どもが多くいます。
村で子どもが育つ15歳までに生きる力を育むことができるよう、学びの場をプロデュースする一般社団法人Nestを設立し、保育園・幼稚園・小中学校と地域が一緒になって学べる環境づくりを行っています。村には森林、文化、人など自ら体験して学ぶフィールドが豊富にあります。今後はICTなどを活用し他地域との交流を積極的に行い、子どもたちが実践できる場を提供できるよう取り組んでいきます。
5. 村民と行政の協働による村づくり
村では各集落でお花見、お祭り、魚のつかみどりなど地域コミュニティ活動が盛んです。また2020年には村の木をふんだんに使った生涯学習施設と図書館からなる複合施設「あわくら会館」が完成しました。移住者や地域おこし協力隊など若い世代を巻き込みながら、サークル活動や村民が講師となってイベントやワークショップが定期的に開催されています。村民一人一人が生きることを楽しみ、学びやつながりを通じ、人や地域が育つ場づくりを提供していきます。
6. 医療・福祉が充実して安心して
暮らせる村づくり
村には大きな病院がないので、村民が診療所でより充実した医療サービスを受けたり、今後オンライン診療など適切な医療にアクセスできる環境整備が必要です。
また、高齢者が地域で安心して行動できるよう交通・移動手段の整備のほか、高齢者支援ハウスなどの住宅整備、家族が安心して見守れる介護環境づくりなど、保健・医療・福祉の協働による包括的な支援・サービス提供が大切です。高齢者や障がい者誰もが地域で自分らしく、暮らし続けられる村づくりを行っていきます。
7. 安全・安心な生活環境づくり
2018年7月西日本豪雨災害を経験し、大きな被害を受けました。また、西粟倉村は県内でも有数の豪雪地帯でもあります。これら自然災害や不測の事態に備えるため、村民一人一人の防災意識を高め、地域防災力の向上や地域で活用できる情報の整備を行っていきます。
8. 移住・定住や起業支援
西粟倉村は「ローカルベンチャーの村」として、地域の外からヒト・コトを呼び込み、地域内からも起業や新規事業を促す取り組みを行っています。引き続き、新たな産業・雇用の創出に向けた支援を行うとともに、増加するUIターン者に対して、住宅が不足する状態が続いており、空き家の確保・整備、公営住宅の整備など居住環境の改善に取り組んでいきます。
9. 村長におまかせ
「上質な田舎づくり」を進めていくためには、上記で掲げた施策分野の他にも課題があります。その最前線に立つ村長が課題の優先順位に基づいて使い道を判断し、あなたのお志を有意義に活用させていただきます。
ふるさと納税対象となる
地方団体に指定されました
地方税法改正により、ふるさと納税の対象となる地方自治体は、総務大臣の指定が必要となります。西粟倉村は引き続き、令和4年9月30日までの期間、ふるさと納税の対象となる地方団体に指定されました。